【記憶に残るNBA】第4弾はクレイ・トンプソンです。スプラッシュ・ブラザーズの弟分であり、兄貴分のステフィン・カリーとともにウォリアーズを支えるスター選手です。
今日はクレイ・トンプソンの衝撃的なパフォーマンスを、自らが持つNBA記録に絡めて紹介していきます。
クレイ・トンプソンとは
プロフィール
・生年月日:1990年2月8日
・身長:198cm 体重:98kg
・出身:アメリカ合衆国 カリフォルニア州ロサンゼルス
・出身校:ワシントン州立大学
・NBA歴:2011年- (2011年ドラフト1巡目11位指名)
クレイ・トンプソンのキャリアを振り返る
2011年にドラフト1巡目11位でゴールデンステイト・ウォリアーズに指名され入団以降、ウォリアーズの中心選手として活躍し続けています。
2011-12シーズン:NBAオールルーキーチーム(1st)
2014-15シーズン:オールNBAチーム(3rd)
2015-16シーズン:NBAスリーポイントコンテスト優勝
2015-16シーズン:オールNBAチーム(3rd)
2018-19シーズン:NBAオールディフェンシブチーム(2nd)
この他にも2014-15シーズンから5シーズン連続でオールスターゲーム出場や、2016年リオ五輪金メダル獲得など、スプラッシュブラザーズの一角として、人気・実力ともにスター選手の名にふさわしい活躍をしています。
もちろん2014-15シーズンからの5シーズン連続ファイナル出場(その間3度の優勝)にも、最も貢献した選手のうちの一人と言えるでしょう。
2018-19シーズン、トロント・ラプターズとのファイナル第6戦で右膝前十字靭帯断裂の大怪我を負い、2019-20シーズンは全休が決定しております。チームも低迷しており復帰が待たれますが、今シーズンはしっかり休んでもらって、来シーズン元気な姿を見せて欲しいと願っているファンも多いでしょう。
クレイ・トンプソンの魅力とは
トンプソンの魅力といえば、やはりスプラッシュブラザーズの1角を担っていることもあるので、3Pシュートだと思われる人がほとんどでしょう。ここでは3Pシュートを含めて2点紹介します。
3P職人
クレイといえば3P職人、というイメージですが、その理由の一つにカリーやハーデン、リラードのようなプルアップシューターと違って、キャッチ・アンド・シュートを得意としているから、という点が挙げられると思います。
カリーやドレイモンドらチームメイトのパスを受けて、少ないドリブルで3Pを正確に決める姿はまさに職人です。(味方の動きに合わせてディフェンスのマークを外すオフ・ザ・ボールの動きも一流です)
※後述の1試合60得点を記録した試合では、なんとドリブルを11回しか付いていなかったといいます。凄まじいですよね・・
ディフェンスも職人並
キャリア平均20点オーバー、3P%も40%を超える一流スコアラーのトンプソンですが、オールNBAディフェンシブチームに選ばれるほどディフェンスも一流です。
特にプレイオフではレブロンやレナード、ハーデンといった相手のエースにマッチアップすることが多く、トンプソンのおかげでカリーら他プレイヤーの負担を軽減していました。
クレイ・トンプソンの持つNBA記録
3P職人・ディフェンスとワードだけ見ると地味な印象を持たれかねないトンプソンですが、実はど派手なNBA記録をいくつか持っています。アンタッチャブルレコードと言っていいレベルのNBA記録を、ここでは3つ取り上げます。
①1Qにおける最多得点記録
達成したのは2015年1月23日、サクラメント・キングス戦。
トンプソンはこの試合の第3Qに37得点を記録。それまでカーメロ・アンソニーらが持っていた記録(33点)を塗り替え、1QでのNBA史上最多得点を記録しました。
このQ、トンプソンは12分でFG100%(13/13)、3P100%(9/9)、FT100%(2/2)と文字通りパーフェクト。完全にゾーンに入っていました。更にこのQで記録した3P成功数(9本)も1Qでの3P最多成功数記録となっています。
37得点のハイライト映像です。トンプソンがシュートを決めるたびにハイテンションになっていく現地実況の音声と合わせてお楽しみください(笑)。Oh,man!! Are you kidding me??!!!
②1試合における3P成功数最多記録
達成したのは2018年10月29日、シカゴ・ブルズ戦。
1試合で14本の3Pを沈め、これまでチームメイトのステフィン・カリーが持っていた1試合13本の記録を抜き、新たなNBA記録を樹立しました。
この試合は試合開始から決めまくり、前半だけで10本の3P成功とこれまた前半における最多成功記録。またチームとしても前半で17本成功は最多成功記録とまさに記録ずくめ。
ちなみにブルズ戦は開幕8試合目だったんですが、トンプソンはそれまでの7試合で3Pわずか19%(7/36)と低迷していたのです。メディアから不調を指摘されていたのですが、自らのパフォーマンスでメディアを黙らせました。めちゃめちゃかっこいいですね。
①でもそうですが、カリーを始めチームメイトがゾーンに入っているトンプソンに打たせようと、常に彼をコート上で探しているのがわかります。
そして記録を達成した後のカリーの嬉しそうな表情。自身の記録を抜かれたはずなのにこの笑顔を見せられるカリーの人間性がよくわかります泣
③わずか29分で60得点を記録
達成したのは2016年12月5日、インディアナ・ペイサーズ戦。
ショットクロックが導入された1954年以降、30分以内の出場での最多得点記録となっています。つまり30分未満で60得点を記録したことのある選手はいないということですね。
試合中、1Q37得点を達成したときのキングス戦が頭をよぎったというトンプソン。この試合で4Qはベンチで過ごしましたが、もしそのままプレイしていたら・・・と思うとほんとに恐ろしいです(笑)
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